近年になってブラック企業という単語を良く耳にしますが、出来れば就活でブラック企業に入りたくないと思っている就活生はかなり多いと思います。
入社してブラック企業すぎてすぐ辞めてしまっては意味がありませんし、職歴に傷がつき、さらに精神的に再就職する気が起きなくなってしまうのも難点。
何をもってブラック企業と言えるのかというのは難しいですし、ブラックな業界の中にもホワイト企業は存在しますから単体として見分けるのは難しいと思います。
なので今回はあくまでそういった傾向がある業界をピックアップすることで少しでも参考になればと思って調べてみました。
ブラック企業とホワイト企業の定義とは
何をもってブラック・ホワイトと呼ぶのかは難しいところではありますが、一般的に給料が安い上に残業が多い・・・こういった会社は間違いなくブラック企業と呼べます。
ブラックというのは法的にブラックな事をしている企業のことですが、働くものからしてみれば例え法律に触れていなくとも、辛くて過酷な環境であればそれはブラック企業です。
ということで今回は「給料が安い」「残業が多い」この2つに焦点を当ててブラック企業が多い業界をピックアップしていきます。
この2つが揃うと、当然離職率は高くなります。
ブラック企業が多い業界
- 飲食業
ワタミの件やすき家の件でも明らかな通り、飲食業界は非常にブラックな企業が多いです。
ちなみにこれは小料理屋等も同じです。
私の友人にも料亭で働いている人がいましたが、週6勤務、毎日終電は当たり前、朝も早いので平日は5時間ほどしか寝れないと嘆いていました。
- アパレル
アパレル業界は低賃金で有名。もちろん中には楽だと言う人もいるようですが、業界全体で見てみると残業が多い企業が多い模様です。
- 不動産(営業)
不動産は飛び込み営業が基本という企業が多いと思います。
しかし、この不動産の営業は契約に至るまでが非常に難しく、なおかつノルマがあることで上司から怒られることは当たり前の環境となっています。
営業だと勤務時間も長く、精神的に鬱になってしまうケースは珍しくありません。
- 建築系・建設業
建築系は企業によりけりですが、建設業界は朝が非常に早いのが特徴。
朝から定時までは現場の巡回を行い、会社に戻ってそこから事務作業をすると帰宅時間は当然遅くなります。
- IT系(プログラマー・SE・デザイナーなど)
元請けや1次下請けの会社ならともかく、3次、4次の下請けになるにつれてブラックの傾向が高くなります。
基本的に土日休みで給料は良いものの、残業が非常に多いのが特徴。
納期が迫ると会社に泊まる・・・なんてこともあるかもしれません。
- 旅行業界
給料が安く、残業が多いのが旅行業界の特徴です。
客からの理不尽なクレームやトラブルの対処、当然営業もあります。
意外としらない人も多いですが、激務なのでプライベートを充実させたいのなら他業界を志望したほうが良いという声も多いようです。
- 金融業界(銀行)
銀行系はつぶれることは少ないものの、ノルマがあることがブラックと言われている所以です。
しかもそのノルマが年間融資100億円など、到底クリアすることが出来ないレベルに設定されていることが多いので精神的に辛いとのこと。
どうやっても倒せないラスボスに一人で挑んだらそりゃやられるのも当然です。
- アミューズメント系(パチンコ・ゲームセンターなど)
アミューズメント系は残業が多いわけではないが、客からのクレーム処理が非常に多いのが特徴。
給料も安く、精神的にストレスが溜まりやすい職業と言われています。
- 広告系
広告代理店など広告を扱う業界は激務。
広告は必須ではない中で契約を取らなければならないため、プレゼンをするための資料作りが膨大となります。
さらに利益も上げにくいため、月に何件も契約を取らないと会社的にも存続できないが故に激務な職となってしまっているのが現状です。
- 介護系(介護士・看護師など)
介護系は給料が低く、残業が多い(ひどい所だと月100時間以上)のが特徴。
汚物を処理したり、人の身体を扱う仕事のため精神的にもきつく、またこの業界は職場環境が整っていない企業が多いのも特徴と言えます。
職場の人間関係が悪化するのはどの業界でもあることですが、介護や看護系はその傾向が特に強いです。
まだまだ、細かく調べると挙げられるブラック業界はあるのですが、今回は特にその傾向が強い業界をピックアップしてみました。
こうしてみると「ほとんどじゃねぇか」って気がしますが、もちろん業界の中にも残業は少なめで福利厚生は充実していて、職場環境も整っている会社というのは存在します。
求人内容とかけ離れていたり、ひどいところでは「ボーナスなし・退職金なし」という会社もありますが普通に見分けるのは非常に困難です。
ホワイト企業が多い業界
- 自動車関係(販売を除く)
- 私大職員
- 医療系法人営業
- 鉄道系
- 非営利法人
実際に調べてみましたが、ブラック業界に比べるとホワイトな業界は非常に少ないです。
これは実際その通りの面もありますが「ブラック企業はホワイト企業よりも目立つ」ことが要因となっています。
良い噂よりも悪い噂の方が広まりやすいという心理があるのでしょうね。
基本的に誰でも入れるような会社、具体的には「未経験歓迎・学歴不問」のようなうたい文句は相対的にブラック企業が多いような気がいます。
数十パーセントもあるような企業は、給料が低かったり、嫌な上司が多かったりと何かしら問題を抱えている可能性があります。
本当にホワイトな企業は離職率がとてつもなく低く、数%程度だったりするので探す時の参考にはなるかと思います。
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